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Appleの哲学がここに...『Think Simple』 書評

 

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

 

 

本書では、Appleの理念をSimpleという切り口でまとめており、
企業のあらゆるコンテンツを複雑化、効率化しないことで
より良い経営に繋がっている様を記述しています。
 
印象に残った内容を紹介していきます!
 

会議のsimple化

 
本書ではIT大企業とAppleの違いについて、
会議に参加する人数を例に出し論じています。
 
・会議にはプロジェクトや議題を進捗させるために
最低限必要な人数(かつとびきり優秀な人材)が参加していればよく、
そうでない人間は絶対に同席させない。
 
・会議内容は事実と意見を列挙し、シンプルに進めていくべき。
 
・CEOがプロジェクトの全会議に出席し、
会議結果にブラフがかからない状況を作り出すことが、
良いプロダクトを生むことに繋がる。
 
まず、本書では上記を複数の例を用い、
ふんだんにに語られているのが印象的でした。
 
上記にそぐわない状況が起こったときに、
ジョブズが参加者を直接退出させるエピソードも記載されており、
ノイズを極限まで捨て去り、会議に集中するスタイルがそこにあると感じました。
 
会議のなかで、議論すべき内容を明確にした上で
必要な情報を元に良い広告やプロダクトを作れるかが勝負の世界で、
ビジネスパーソンとして求められるクオリティの高さや、
その場の空気の張り詰める感覚、臨場感が文面から伝わってくる内容となっております。
 
 

プロダクト数のSimple化

 
Appleの特徴の1つとして、製品の種類の少なさが挙げられます。
 
例えば、PCは消費者向けとプロ向けを合計して4種類のみ。
 
ユーザが求める用途を徹底的に分析し、
ニーズを満たす最高の製品のみをラインナップする。
 
製品の用途が重複しないシンプルさ、分かりやすさが、
結果として多くのユーザに受け入れられている。
 
 

製品名称のSimple化

 
他のPC関連会社のようにブランドをむやみに作らないだけでなく、
バイス後との名称も統一感を出すことでユーザに親近感を持たせている。
 
 
ロゴの規則性があり、
そこから生まれる安心感や最高のクオリティが
ユーザの心をガッチリつかむ。
 

 

最後に・・・

一番印象に残ったのは、プロダクトに求める基準について。
 
既存の製品の10倍良いものを作るという哲学があり、
最高のデバイスのみを作るために持つべき視点は
とてつもなく高いと感じました。
(例えばIPhoneBlackBerryを10倍進化させたデバイスという位置付け。)
 
全世界に定着したAppleの企業理念、
プロジェクトを進めていく上で大事にしている哲学を学びたい方は必読です!
 
最後までお読みいただきありがとうございました!
 

 

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学