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日本が誇るクリエイティブの源泉『イノベーションデザイン 博報堂流 未来の事業の作り方』書評

日本が誇る広告企業、博報堂のイノベーティブな事業を

担当者へのインタビュー形式でまとめている

 『イノベーションデザイン 博報堂流 未来の事業の作り方』。

 

本書を読み、感銘を受けた点を掲載していきます!

イノベーションデザイン 博報堂流、未来の事業のつくり方

イノベーションデザイン 博報堂流、未来の事業のつくり方

 

 

1,「意識高い系」より「等身大の付き合い」

本書は、事業担当者へのインタビュー形式で、多くのケースを取り上げていますが、

事業計画やアイデアの源泉をどのように導出し実現させていくかを

具体的に持っていることが印象的でした。

 

その中で私が印象に残ったのは、アイデア創出に必要な要素は

起業志向などに代表される、意識を高く持つということではなく、

事業の根幹を担う対象者と等身大の付き合いをし、その中からニーズを感じていく

という理念でした。

 

「対象となる人々が何に喜び、何を課題と感じているのかを

日頃のオン・オフの付き合いから吸収することを重要視している」

(本文より抜粋)

 

事業の中身を構想する際に、

ユーザの行動をどう変えるかというデザインシンキングを働かせるために

人との付き合いは非常に有効な手段で、重要なリソースであると感じました。

 

2.イノベーション死の谷を越える方法

イノベーションが創られ、一般社会に浸透するまでに存在する

大きな障壁のことを、本書では「イノベーション死の谷」と表現しています!

インタビューに下記の内容が掲載されておりました。
 
『前提として、イノベーション実現における障壁は
「つくる」ところと「広げる」ところの2段階があると考えています。
 
「作るところは、極論をいうとアイデア勝負で突破できますが、
広げるところはなかなかそうはいかないですね。
資金、人材、市場環境など様々な要件が関与してきます。
 
条件としては、大きく言うと3つある。
1つは、ビジョナリーで強い、キレのあるアイデアが根幹にあること。
これは「つくる」段階で不可欠です。
 
2つ目が、お客様だけでなく、関わる周囲を巻き込む「夢を見せられる」こと。
たとえ話でよく挙がるのが「トムソーヤ理論」ですね。とソーヤが伯母に叱られて、
塀のペンキ塗りをさせられているときに、とても楽しそうにやっていたら仲間が自分もやりたいと集まり、果物やお菓子と引き換えにペンキを塗らせてあげていた、という。
「広げる」段階はビジョンだけでは超えられないですからね。
想定外のことや雑用も多いから、それも含めて楽しめて、周りに楽しそうに思わせることが意外と重要なのはよくわかります。
それがないと、先に進めないですよね。…』
 
※本書より抜粋

 

3つ目の条件や、事業創発フレームワークが数多く掲載されている

イノベーションデザイン 博報堂流 未来の事業の作り方』。

 

新しいアイデアの作り方や考え方を知りたい方は一読をお勧めします!

 

イノベーションデザイン 博報堂流、未来の事業のつくり方

イノベーションデザイン 博報堂流、未来の事業のつくり方