【答え=ピンクノイズを聴く】音を使って深い眠りへ誘い、記憶力を高める方法
こんにちは!Keitaです!
今回は、睡眠前に聴くべきBGMについて特集します。
睡眠中に記憶力を高めるとは?
脳は睡眠中に情報を短期記憶から長期記憶へと変換するといわれています。
そしてその機能にとって重要なのが、ノンレム睡眠の中でも
特に眠りの深い状態を指す徐波睡眠(じょはすいみん)。
長期的な記憶力を維持するためには、質のいい徐波睡眠が必要です。
「脳波のリズムとシンクロする、流れる滝の音のような優しい音」は、
深い眠りに入る助けとなり、記憶力を高める役に立つことが研究で明らかになっているそうです。
研究結果
そんな「ノンレム睡眠時間の減少」を防ぐのに効果的な方法を示す研究結果が、
Frontiers in Human Neuroscience上で公開されていました。
研究はノースウェスタン大学のCognitive Neurology and Alzheimer's Disease Centerが行ったもので、
60歳以上の13人の被験者を募り、一晩中「音による刺激」と
「偽の刺激」を聴きながら寝てもらうという実験を行うことで方法を導き出しています。
この実験で用いられる「偽の刺激」というのは、
「音による刺激」と同じ音を鳴らすものの、被験者の睡眠中には何の音も出さなくするというもの。
睡眠中に鳴りっぱなしとなる「音による刺激」との差異を比べることで、
睡眠中に聴いた音が人体にどのような影響を与えるかを調べるために用いられます。
実験の結果、「偽の刺激」を聴いた場合は寝る前と起きてからの
記憶力テストでわずか数%の改善しかみられなかったのに対し、
「音による刺激」としてピンクノイズを聴き続けた場合は起きてから受けたテストのスコアが平均で3倍も高くなり、
明らかに記憶定着に効果を発揮していることがわかりました。
ピンクノイズとは?
ピンクノイズというのは以下のようなノイズ音。
こういった類いのノイズを睡眠時の脳波とシンクロさせて被験者に聴かせたとのこと。
エージング用ピンクノイズ30分 - YouTube
この実験が行われている最中の被験者の脳波を検知したところ、
寝る際にピンクノイズを聴いた被験者は、明らかに脳からの信号が少なくなり、
深い眠りに入っていることがわかっています。
これはノンレム睡眠のうち、
出現する脳波の周波数が低い「徐波睡眠」が長くなっているともいえ、
被験者の間で記憶力の改善が起きていることを示唆する結果であるといえます。
参考文献:
Frontiers | Acoustic Enhancement of Sleep Slow Oscillations and Concomitant Memory Improvement in Older Adults | Frontiers in Human Neuroscience
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2017.00109/full
This noise could deepen sleep and boost memory
https://knowridge.com/2018/01/this-noise-could-deepen-sleep-and-boost-memory/