「NN(ニューノーマル)✖️影響力の武器」 Vol.2 ~返報性の原理~
こんにちは!Keitaです!
今回は、ロバート・B・チャルディー二氏著「影響力の武器」の内容から、
これからの働き方として注目されている「ニューノーマル」
環境で活かす方法について特集していきます!
目次
返報性のルールとは
他者から与えられたら、自分も同じようなやり方で
相手に返すように努めることを要求するものである。
このルールに、将来への義務感が含まれることによって、
社会にとって有益な持続的人間関係や交流、交換が発生している。
したがって社会の全構成員は、ルールを守らないと
重大な社会的不承認を被ることを子供の頃から叩き込まれる。
他者要求に応ずるか否かの決定は、返報性のルールからの影響を大きく受ける。
承諾誘導のプロが好んで使う手口に、
最初に何か与えておいて、相手からお返しを求めるという方法がある。
このやり方が功を奏するのは、ルールに含まれる3つの特徴のためである。
1.ルール自体が非常に強い力を持っており、
普通であれば、要求に応ずるか決定する要因の影響量を凌駕してしまう。
2.望まない厚意を、最初に相手から受けた場合も適用される。
借りを作る相手を自分で選びにくく、選択を他者の手に委ねることになる。
3.恩義を受けたまま、という不快な感情を取り除く為、
受けた親切より大きな頼みを聞いてしまうことが多い。
返報性ルールに応用を加え、承諾を引き出すやり方も存在する。
・最初に親切を施し、その見返りを期待する代わりに、
最初に譲歩して、そのお返しとして相手の譲歩を引き出す。
・確実に拒否されるような極端に大きな要求を最初に出し、
次にそれよりも小さな要求(もともと通そうとしていた要求)に引き下げる。
そうすると、要求の引き下げが譲歩に見えるため、小さな要求が通る傾向が強まる。
・研究によると、「拒否したら譲歩」法を用いた場合、
相手がイエスという傾向が強まるだけでなく、
相手がその要求を実行し、将来の類似要求にも同意する傾向が強まる。
NN(ニューノーマル)では、返報性が違いを生む!
ニューノーマル環境下では、信頼関係が無い状況から、協業する事も考えられます。
そこで、返報性の原理を使い、GIVE&TAKEで考えられる人は信頼関係を築けます。
協業する仕事には、相手に何かをまず与えることを優先する。
ビジネスマンなら、自分の得意分野、事前の段取りで相手に与える。
相手がやりたいことを考え、それを先回りしてやっておくか、こっちでやる。
協業が必要なタスクで、自分のcanと相手のwinをメモ出しし、
リスト内の何かを必ず提供する。
返報性の原理から身を守る方法
返報性のルールを使って、丸めこもうとするものに対する最善の防衛法は、
他者の最初の申し出を杓子定規に拒否してしまうことではない。
むしろ最初の親切や譲歩は誠意をもって受け入れ、
後で計略だとわかった時点で、それを計略だと再定義できるようにしておくことである。
再定義が成功すれば、受けた親切や譲歩のお返しをしなければ
という気持ちにはならないのである。